夏のカケラ
三回戦。


相手は、去年の甲子園出場校で有る新港学院。

新港学院は部員80名を越す、超名門高校だ。

僕らは、木山の偵察を元に相手を探る。


相手のピッチャーは、速球と高速スライダーの持ち主であった。

これは中々打ち崩す事が難しい。


その為、試合が始まり8回を終わる時は僕らは無得点であった。


だが、

相手も無得点である。

相手は、先発のムネオの変化球に翻弄される。


そして、慣れて来た5回には、ケンがマウンドに上がるので、今度はケンの豪速球に翻弄されるのだ。

スピードの違いに相手はついていけないまま、8回を終えた。

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