夏のカケラ
監督の顔に明るい夏の光りが差し込む。




「奇跡は・・・奇跡は、最後まで努力した者に訪れる・・・!だから・・・」




監督が笑顔で叫んだ。






「精一杯走れっ!!!」






みんなの顔に笑顔が戻った。


ヒロが円陣の中心に行く。


「アキラ!」


「オウッ!」



ヒロはニヤッと笑い。



「さっきの喧嘩の続きは、甲子園のベンチでするぞ!」


「負けねーぞ!」



二谷が笑う。


みんなも笑った。



「良いか!俺達はここにいるメンバーだけが試合をしてる訳じゃ無い!スタンドのみんなも一緒に戦ってくれているんだ!!」




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