夏のカケラ
攻撃
生野の鬼塚は、ふと変化を感じた。

東和台のメンバーの顔色が変わったからだ。


何故・・・?


相変わらずワンナウト満塁。

ピンチは変わらない筈だ。

だが、明らかにさっきまでと顔付きが違う・・・


ここは・・・慎重に行くか・・・

鬼塚がスクイズのサインを出した。


まさか、5番が満塁でスクイズをするとは思うまい・・・

そう思い鬼塚はベンチに腰を落とした・・・









「監督」

木山の声に、桜川は振り向いた。

「どうした?」


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