夏のカケラ
伝説の始まり
夏の大会の三日前に二年生で正捕手の山本さんが怪我をした。


その為に僕がキャッチャーに選ばれる事になった。


ま、選ばれたと言うより、顧問の気まぐれで決まったのだろう。


クロもそう思ったのか悔しがって無かった。



そういう事で開会式も終わり一回戦が行われる。開会式の会場が僕らの一回戦の場だ。


僕らの相手は赤石工業高校で、昔は甲子園に出場経験が有る古豪のチームであった。



僕の心臓はバクバクであった。緊張で何も考えられない。


試合場には、開会式の後なので色んなチームが残ってビデオを回したりしている。


もちろん赤石工業の偵察である。
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