Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
☩side story☩01☩


☩ ☩ ☩


☩Oneday☩

☩イメチェン☩


☩ ☩ ☩





「…あれ?美久さん、髪切りました?」


とある仕事の最中。

商品整理をしていたリノがふと訪ねると、美久は作業の手を止めてキラッキラの顔で勢いよく振り返った。


「そうなのっ!流石リノちゃん、分かる?分かる?」

「あ゛~ええっとぉ~……」


今日は見えるエプロンの後ろ留めのボタンがこの間は見えなかった気がするようなしないような…?

腰ほどもある髪を数センチ切った所で目を見張るほどの変化などありゃしない。


「あのね、実は昨日ね―――」


そんな曖昧なリノの反応を余所に美久は嬉しそうに髪を切るに至った経緯を話し始めた。





☩ ☩ ☩

パタン、と悠里がバスルームから出てくる。

手にはドライヤーをはじめ、保湿クリームやら美容液が揃いも揃ったコスメボックスを持っている。

就寝前の一時。

―――さぁ、

悠里の唯一無二と言っていい趣味『美久ケアタイム』の始まりだ。

< 145 / 333 >

この作品をシェア

pagetop