瑠璃一味のお戯れな学園生活

伝説の大妖怪

チャプンと。

素足が水面に波紋を広げる。

バスタオル一枚だけの姿となった鬼龍は、ゆっくりと湯の中に体を沈めていく。

「何やっている、鬼龍」

先に温泉に浸かっていた瑠璃が、湯煙の中から声をかけた。

「もっと傍に来るといい」

「で、でも…」

早くも湯の熱さにのぼせたのか、それとも別の理由なのか。

鬼龍は顔を火照らせた。

「る、瑠璃と一緒にお風呂なんて…恥ずかしいアル…」

「何が恥ずかしいものか」

そう言って瑠璃は、鬼龍の手を引き寄せた。

「あ…」

「綺麗だぞ、鬼龍」

「る、瑠璃…」

二人の距離はますます縮まり…。

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