瑠璃一味のお戯れな学園生活

山子狩り

そこに足を踏み入れた途端。

「!!」

先程までとは空気が変わった。

明らかに異質な空気。

何かに常に見張られている、監視されているような、粘着質な纏わりつくような空気を感じる。

それ即ち、ここが『山子の領域』である証拠。

誰からともなく、瑠璃達は無口になる。

言葉を紡ぐ事は勿論、不用意に物音を立てる事さえ憚られる。

この空気だ。

山子がどこから見ているか…。

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