瑠璃一味のお戯れな学園生活

邂逅前の出会い

「つつつっ…」

瑠璃に顎を打たれ、気絶していた鬼族の男子生徒がようやく意識を取り戻す。

「おい、大丈夫かよ」

気遣って声をかける仲間。

「畜生っっ!」

その鬼は、ガン!と床を殴りつけた。

陥没する床板。

「畜生、畜生畜生畜生!」

小学生の娘を攫おうとして、中学生の少年に邪魔されてのされた。

高校生の、しかも鬼族である自分が、年下の、只の人間に。

自分の素行の悪さは棚に上げる。

こんな屈辱、そのままにしておく訳にはいかない。

「さっきのガキを探せ」

鬼はギリッと歯噛みした。

「このままじゃおかねぇ…!」

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