瑠璃一味のお戯れな学園生活
「彼らも、天神学園の方では名の知れた生徒達…僕をも上回る実力を持った教師や生徒の子供達だからね」

「兄さんを上回る…?」

学園長の言葉に目を見開くラインハルト。

天空宮市では学園長を上回る存在など皆無だけに、そんな話はとても信じられない。

「とはいえ、まだ経験浅い少年少女だ…相手は竜種。万が一にも間違いはないと思うが、もしもという事もある。早い内に救助してあげないとね」

「はい、僕も兄さんの言う通りだと思います」

険しい山道を歩くラインハルトの歩調が速まる。

「天空宮警備騎士団、全速前進!要救助者保護の為、進軍速度を速めるぞ!」

一刻も早く助けに向かわなければ。

学園長とラインハルトの表情に、焦りの色が窺える。

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