瑠璃一味のお戯れな学園生活

雨降って地固まる

引き抜かれた刀傷から、血が溢れ出す。

「ぐぅ…」

脇腹の傷を押さえ、龍之介は片膝をついた。

「めのう…何しやがる…」

「……」

めのうは龍之介の問いかけにも無言のまま。

目は虚ろ、表情はない。

明らかに様子がおかしかった。

「めのう!」

「そんなにがなっても意味はないよ」

黒爪がめのうの傍らに立つ。

「彼女はもう俺の傀儡だからね」

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