瑠璃一味のお戯れな学園生活

ひどく暑かった日のラブソング

そうやって夜中の散歩なんてしてたせいだろうか。

龍之介は翌朝まんまと寝坊した。

午前8時45分。

始業のチャイムなんてとっくに鳴っている時間帯。

「ふぁ~あ…」

だってのに、全く慌てる様子も見せず、シャツの中に手を突っ込んで腹をボリボリ掻きながら、龍之介は寮の部屋を出る。

こりゃあ教室で七星に、昼休みにめのうに、放課後にはシルヴィや咲花に、遅刻したお説教確定だ。

「めんどくせぇなぁ…いっそ休んじまおうかなぁ…」

臥龍の息子だけに寝起きが悪い龍之介。

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