瑠璃一味のお戯れな学園生活
話は今日の午前中に遡る。

夏休みに入り、気温はグングン上昇した。

天神関係者のみ限定で訪れる南国リゾートとはいえ、既に百人を超える人数がここには来ている。

海の家風コテージも繁盛…するのはいいのだが。

「はうぅううぅうぅっ」

何せ切り盛りしている一人が、夏には滅法弱い雪女の雪菜。

鉄板やら寸胴鍋やらの熱気にもやられ、早々にダウンしてしまった。

「小夜!雪菜を海に浸けて来い!引き潮で流されないようにな!」

「わ、わかったよ龍太郎君!」

てな訳で小夜と龍太郎の二人で客を捌く事になったのだが、幾ら息の合った二人でも、限度はあるもので。

遂には小夜までバテバテになってリタイア。

「俺一人でどうしろってんだゴルァッ!」

龍太郎、龍の咆哮。

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