瑠璃一味のお戯れな学園生活

修行の代名詞

朝食も終わって、瑠璃達夕城道場の面々は修行を開始する。

「思うに、俺達兄妹も龍之介も、肉体的な修練はよく出来ていると思う。が、若さゆえの未熟…精神面ではまだまだだ。そこで今日は、滝行をやろうと思う」

瑠璃が言う滝行とは、滝に入って行う修行の事である。

密教や修験道、神道の修行方法の一つとして行われている。

武道団体では根性試しとして、テレビでは罰ゲームとして行う場合がある。

色々な方法があるが、大きく分けて激しく流れる水の下に行く場合と、周辺に溜まっている水に浸かる場合がある。

方法としては、服は白装束がよく使われる。

滝に向かって礼を行い、気合を入れる、真言や経、祝詞を唱える。

まずは滝の前に進み、身を水につける(水行)。

その後、滝壺に入り気合を入れる。

はじめは冷たさや衝撃で苦しいが、それを堪える。

すると徐々に苦しさが消えてゆき、水に打たれる感覚だけが残る。

最後は滝から出て体を拭き、身を暖めるというものだ。

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