瑠璃一味のお戯れな学園生活
早くも数百メートルは走ったというのに、その爆走ぶりで巻き上がる砂埃が、遠く離れたここからでも確認できる。

「速っ、もうあんなとこまで行ったアル」

「めちゃめちゃ体力有りますね…競走馬並みじゃないですか?」

目を丸くする鬼龍と咲花。

「シンは持久力あるから…体は小さくても、龍之介に負けてない…」

リィが言う。

「り、りゅーちゃんだって体力はあるよっ?兄様と打ち合っても打ち負けないもんっ」

何ムキになって言い返してんだめのう、かわええのぅ(ニヤニヤ)

「凄いねシンは…夕城流の剣客でも、あれだけの健脚はそうはいない…」

瞠目する孔雀。

「稽古嫌いな素振りを見せるくせに、龍之介も成長しているな」

腕を組む瑠璃。

瑠璃一味も勝敗の行方の読めないこの勝負。

果たして野菊のバーベキューはどちらの手にっ?

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