瑠璃一味のお戯れな学園生活

結局山籠もりの成果あったん?

「何だよー、シルヴィが食っちまったのかよー」

龍之介とシンが不貞腐れる。

昨夜の勝負は、両者同着でゴール。

ゼェゼェ言いながら帰って来ると、残りのバーベキューを食べ終わったシルヴィがお腹を撫でていた。

それを翌朝まで根に持つ龍之介とシン。

「はにゃあっ、ごめんなんしょー、あまってると思っただぁ」

頭を抱えて謝るシルヴィ。

「いいんだよシルヴィちん、シン君は私がホッペにチューしたら、すぐに機嫌直してくれるから」

野菊がシルヴィの頭をナデナデしながら言う。

「兄ちゃんは、それだけで許してくれるだか?」

「うんうん、シン君はねぇ、私の魅力にメロメロなんだよ?」

「メロメロだか?」

「そうそう、骨抜きなの」

「骨抜きじゃねぇっ!」

大体合ってる。

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