瑠璃一味のお戯れな学園生活

泣ぐ子はい゛ねぇがっ！

「お、上がり始めただ」

シルヴィが空を見上げる。

薄闇の中、一発の花火が花開く。

と思った途端に。

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドンッ！

とか。

一気に数十発の花火が連続で打ち上がった。

え、何、もうクライマックス？

フィナーレ？

ポカン、と口を開けて唖然とする咲花とシルヴィのそばで。

「今年も節操ないな、打ち上げ花火」

「まぁ1000万発だもん、巻きでいかないと夜が明けちゃうよ」

どこかのカップルが苦笑した。