瑠璃一味のお戯れな学園生活
そんな帝難川の畔。

倫敦橋の下をワイワイ騒ぎながら通過していた瑠璃一味。

「!」

咲花が、その橋の下にいる一人の人物に気付く。

男性だった。

年齢は20代くらい。

野生の獣を彷彿とさせる精悍な顔つき。

体のラインがはっきりと出る黒のウェアにジーンズという出で立ち。

何より目を引いたのは、腰のベルトに帯びた刀だった。

(倫敦市にも、瑠璃先輩達みたいに刀持ち歩いてる人がいるんだ…)

そんな事を思う咲花。

それにしても、妙に男の事が気になる。

初対面なのは間違いない。

咲花は、倫敦市に来るのは初めてなのだから。

なのに、何だろう。

あの男から感じる、懐かしさにも似た感じ…。

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