瑠璃一味のお戯れな学園生活

準決勝第二試合

シンとリィの父親、フェイレイ=グリフィノーが初めて天神学園に来た時、彼は龍娘を見てそれは驚いたという。

彼女はフェイレイの母親に、実によく似ていたのだそうだ。

母さんと呼んでは抱きつき、龍娘に鉄拳を見舞われた。

そんな貴女も好きです、母さん(違います)

そんな訳で、フェイレイが一旦故郷の世界に帰った後、龍娘はフェイレイの故郷で『にゃんにゃん先生』の名で語り継がれたという。

ま、命名はフェイレイではなくその妻、リディルだった訳だが。

…時は流れる。

フェイレイとリディルの間にも、可愛らしく逞しい子供達が生まれ、その子供達もまた天神学園に留学する事になった。

両親から聞いていたにゃんにゃん先生と会うのも楽しみの一つ。

だが、天神学園中等部入学式のその日。

彼女に会うよりも先に、シンは切れ長の瞳を持つやたら胸の大きな娘と、天神学園で初の戦闘をする事になる。

その相手こそ早川 鬼龍。

天神学園で初の対戦相手。

そして、龍娘の実の娘であった。

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