瑠璃一味のお戯れな学園生活
とはいえ、疲労困憊満身創痍な事に変わりはない。

瑠璃一味は全員、自宅で、病院のベッドで、しっかりと体を休める。

決勝まで戦い抜いた瑠璃とシンは、さぞかし疲れ切っていた事だろう。

それでも翌日には歩いて橘邸や夕城邸に帰宅してしまうから参ってしまう。

君ら、普段何食ってんの?

流石天神学園の名門、夕城とグリフィノーだ。

そういえば、天神学園にはもう一つ名門流派があった。

龍娘流中国拳法。

しかし今大会では、弟子達はどちらも準決勝で敗退。

かつての大会で準優勝、優勝を収めた栄光も、今は見る影もない。

その事を、霸龍闘と鬼龍は気にしていた。

『強いのは龍娘流ではなく、丹下 龍太郎や橘 拓斗という一個人に過ぎなかったという事』

そんな風評が立ち、完璧超人たる龍娘の名に傷がついたとしたら、それは間違いなく自分達のせいだと考えたのだ。

< 2,342 / 2,622 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop