瑠璃一味のお戯れな学園生活
もう何が何だかわからない。

そんな様子で、混乱したように胸にしがみ付く鬼龍を。

「今回の件は忘れようと言ったが…」

瑠璃は遮二無二抱き締めた。

「すまん、嘘だ、そういう訳にはいかなくなった」

あの完璧超人の娘とは思えぬほどに、華奢で小柄な少女の背中に手を回し、きつくきつく抱き締めた。

ああ、俺は…。

タイマントーナメントに優勝し、惚れた娘を抱き締め。

至福という言葉の意味を、身を以って理解する。

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