瑠璃一味のお戯れな学園生活
とりあえず灯りをつけよう。

「確か体育館の照明のスイッチは壁際に…」

善が暗闇の中、壁に手を這わせる。

勝手知ったる我が母校。

昔と変わらぬ造り故、スイッチの位置も手探りで分かる。

照明を点けると。

「わぁ!」

「おぉ…」

感嘆の声を上げる善と花音。

体育館には白を基調とした飾り付け、豪華な料理の数々。

かつて仲間達の祝い事で何度も見た、華やかなパーティー会場。

今回はそれらが、善と花音の為だけに準備されていた。

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