瑠璃一味のお戯れな学園生活

天神教師陣の飲み会お祝い会出張版

「いや目出度いっ!」

テーブルの上に胡坐をかき、片手に老酒の瓶を握った龍娘が、美脚の膝をパチンッ、と叩く。

見ろ、瑠璃。

これがお前の惚れた鬼龍の母親の姿だぞ。

この酒乱遺伝子が、鬼龍にも組み込まれているのだ。

努々彼女には酒を飲ませんように。

「一時期は文通すら文(ふみ)とか抜かして、交換日記の如く文章のやり取りしかしていなかった善と花音が、婚約!婚約だぞ!聞いているのか嫁馬鹿!」

相当に出来上がっているのか、デカイ声で翡翠の旦那に言う龍娘。

「このスマホ、LINEのご時世に、文!文だぞ!」

「…便箋に手書きで己が想いを認(したた)める…貴様にはこの風情が理解できんのか」

日本酒をグイと呷る翡翠だが。

「だから私のスマホを愛刀で両断したりしたんですかねぇ…」

離れた場所でカクテルをチビチビ飲んでいた七星が呟いた為、ギヌロ、と邪眼で睨む翡翠。

意外と根に持つ七星。

いつまで仲悪いんでしょうね、この二人。

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