瑠璃一味のお戯れな学園生活

新生琴月の面々

夕城一家、本日も天神学園へ登校です…と、その前に。

「いっけね！」

ぐっすり眠って朝食も食べて、すっかりご満悦だった龍之介は、午前7時になっている事に気付く。

「牛乳配達！6時にゃ行ってねぇといけねぇのに！」

修行兼小遣い稼ぎとして、牛乳配達をしている龍之介。

今も続けているのだが、今朝はまるっと忘れていた。

「やべぇやべぇ！」

慌てて玄関で靴を履く。

牛乳配達を済ませたら、そのまま学校に直行できるよう、今朝は制服のまま向かう。

と。

「龍之介、間に合うのかい？」

久遠が後をついてきた。

「僕も手伝ってあげるよ」