瑠璃一味のお戯れな学園生活
言うだけ言って旦那が襖をピシャンと閉じた後。

「「……」」

まず顔を見合わせたのは七星と花音。

「お、お家提供してくれるって…!」

七星が目を丸くする。

鈴木さんの膝の上で、すずが『おうちぃ』と手を上げて喜ぶ。

「雑貨屋さんの隣の空き地、何が建つのかなぁ、ケーキ屋さんとかだったらいいなぁと思ってたけど…善君と私の家だったぴょん」

花音も目を丸くする。

しかも庭、家具付きだ。

「もしかしてだけど、もしかしてだけど…」

七星と花音、恐る恐る。

「「夕城先生、いい人なんじゃあ…?」」

普段の翡翠の素行が知れる発言である。

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