瑠璃一味のお戯れな学園生活
「べ、別に心配なんてしてねぇよっ」

などと言うものの、シンはやけにソワソワしている。

(やっぱデートの時にあんな薄着してたのがよくなかったんじゃないのかな…俺が足フェチだって知ってるから、この寒いのにホットパンツとか穿いてきてさ…馬鹿だなぁアイツ…そんなに気を遣わなくていいのに…)

グルグル回るシンの思考。

と、ここで出来た妹のリィが機転を利かせる。

「シン…後で家庭科室で、鬼龍ちゃんと一緒に新作お菓子を作ってみるの…野菊ちゃんに届けてあげて…」

リィの言葉に、鬼龍もすぐにピンと来る。

「今回作るのは、麻花(マーファー)という中国風かりんとうアル。野菊が食べたがっていたアル。試食ついでにシンが届けてやってほしいアル」

「の、野菊が食いたがってたのか…」

じゃあ仕方ないよな、うん、俺は別に野菊の具合は心配じゃないんだけど、野菊がお菓子食いたいって言ってたんなら仕方ないよな、うん。

琴子に勝るとも劣らないツンデレを見せる勇者。

< 2,593 / 2,622 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop