瑠璃一味のお戯れな学園生活
「シン君が喜んでくれた方がいいよぉ…」

唇を尖らせる野菊。

ホント馬鹿だなコイツ…。

そんな事を思いつつ。

「鬼龍がさ、お粥作ってくれたんだ。これ、ちょっとでもいいから食べた方がいいぞ。栄養つけないと治らないからさ」

「うん」

「リィが鬼龍と一緒に作ったお菓子も置いとくよ。お前食べたかったんだろ?」

「え?…お菓子作った事自体初耳なんだけど…」

騙しやがったな、アイツらめ…。

「まぁともかく」

シンは野菊の頭を撫でた。

「あったかくして、ちゃんと薬も飲んで、早く学校来いよな?」

「うん、えへへへへ…」

嬉しそうに布団の中で笑う野菊。

「それからさ」

シンは、少しぶっきらぼうに言う。

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