瑠璃一味のお戯れな学園生活
黑社會

龍娘の懸念

その日の天神学園初等部、4年生の朝のホームルーム。

「えーと、天神地区の中華街は皆さん知っていると思いますが」

担任の小夜が教壇に立って言う。

「最近中華街の方で、子供が連れ去られそうになったという連絡を受けました」

小夜の言葉で、生徒達がざわつく。

「はいはーい、静かに」

パンパンと手を叩く小夜。

「ですから、放課後や暗くなってから、一人で中華街を出歩かないように。どうしても行かなくちゃいけない時は、保護者の人と一緒に行くようにして下さいね」

小夜に言われ、生徒達は行儀よく返事した。

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