瑠璃一味のお戯れな学園生活

めのうめのめの

「お…」

シンが歩いて学園に戻ってくると、校門の所でリィが待っていた。

「お疲れ様、シン…怪我はない…?」

「何だ、気付いてたのかよ」

勘の鋭い妹に、シンは苦笑いする。

「そりゃあ気付く…こんな長いおトイレない…」

呆れたように呟くリィ。

「黒爪…?」

「本人じゃないけどな」

言いながらリィの傍らを通り過ぎ、シンは校舎の方へと向かっていく。

「アイツ、龍之介の事狙ってるらしい」

「龍之介を…?」

コテンと首を傾げるリィ。

疑問に思うのはシンも同様だ。

「何で人外が龍之介の事狙うんだ?…龍之介って何者なんだろうな」

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