通学恋愛
教室に入ると、渚と中原が、隣に座ってプリントをしていた。


教壇の所に立っていた先生が、オレを見るなり叫んだ。



「佐久間、またお前抜け出したのか!!」



「さーせん、ちょっと友だちとしゃべってて…」 


「お前、自分の成績分かってんのか!?」



「…はぃ」



素直に頭を下げると、先生はちょっとビックリしていた。


なんか気まずくなった。



「もぅ…いいから席つけ!」


「はーい…」
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