通学恋愛
カバンの中には、「あの」プレゼントが入っている。



…本当なら、今日、サプライズで渡すつもりだったけど。



まずは、誤解解くのが先!!




「渚」



「…なに?」



そんな、怒ってない。



良かった……。





「全部誤解だった。


オレがすきなのは、ずっと、平井渚だけだ」



そんな恥ずかしいセリフが、口からポロッと出た。



渚が、うつむきながら頷く。



でも、本当のことだから。



頼む、届いてくれ…。




「渚に、直接相談すれば良かった。


寂しい思いさせて…ごめん」



中原が一歩引いて、オレが一歩、渚に近づいた。
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