通学恋愛
「あーっ、楽しかったぁー!!」


自転車を押しながら、駿太が背伸びした。


すっかり日が暮れて、もうクタクタ。


「楽しかったね!」


「渚、もう元気になった?」


「もう大丈夫!ありがと!」


「良かったぁー!もう、こっちまで夢みたいで嬉しいし!」



「でもオレ、フられたんですよねー…」


ウサギのぬいぐるみを抱きしめながら、駿太が泣き真似をする。
< 52 / 370 >

この作品をシェア

pagetop