通学恋愛
「さ、家まで送るから、もっかい乗って」


あたしは、本日二回目の自転車にまたがる。


駿太の背中に、もう一度しがみつく。って…案外、筋肉ある。


ムキムキってゆーワケではないけど!


茶髪がまた、夕日で金色に光っている。


「それじゃ、しっかりつかまっとけよー」


「大丈夫!」


坂を下ると、桜が吹き付けてくるー…と思ったけど、駿太のおっきな背中のおかげで、あまり当たらなかった。
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