わけあり彼女






駅の近くのパーキングエリアに裕也の車は停めてあった。



……あたしのこと、わざわざ車でおいかけてきてくれたんだ……。



あたしたちは車に乗りこんだ。裕也は運転席に、あたしは助手席に座る。



「……裕也、ありがとう」



「別に。でも、少し焦った。おまえらのこと追いかけてたら駅に来て、電車に乗りこもうとしたら電車出ちまって……」



「そうだったんだ……」






< 230 / 278 >

この作品をシェア

pagetop