男になりたい女と女嫌いな男


理央はわたしを真っ直ぐに見つめるとゆっくりと口を開いた。


「純、入学おめでとう。
これから毎日、俺と一緒に登下校してくれないか」

うん、とうなずく。

「ありがとう、理央。

理央、大好き」


ぎゅっと理央を抱きしめる。


「俺も、純が大好き」


理央のあたたかさがわたしをつつんでいく。

強く、そして優しく…



< 95 / 97 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop