本当は誰よりも



ハァーっと、溜め息をして、凝り固まった肩をほぐすように首をまわし、手で肩をほぐす。



パソコンの画面にうっすら映った見慣れた自分の顔。


言うことはいっちょ前な癖に仕事も恋も中途半端な自分。



本当は何一つ、満足に出来ない自分自身にいい加減嫌気がさす。





『お疲れさん。』



『えっ・・?』


声がした方に振り向くと同時に私の目の前にはコーヒーの缶・・・その後ろに・・黒崎課長。

< 21 / 37 >

この作品をシェア

pagetop