【完】私のヒーローは学校一のイケメン君【番外編追加!】




悲しそうにニコッと笑い、また続ける。



「俺のこと好きになるの、ゆっくりでもいいし、好きにならなくてもいい。

それは雪乃が決めることだ。

ただ、俺は強引に雪乃に何かしようとか、弱味に漬け込もうとか、そんなことはないから」



やめてよ、そんな悲しそうな顔、しないで。



私は絋君に近づき、頬を撫でた。



何やってるのか、わからない。勝手に体が動いて、絋君に触れたくて。



どうしてこんなこと、思うの?






……ううん。もう、気づいてるんだよ。自分の気持ちに。





でも、もしまた裏切られたら?無理矢理あんなことされたら?絋君だって、男だよ?





――――――違うでしょ。絋君 "だから" 。









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