【完】私のヒーローは学校一のイケメン君【番外編追加!】




「雪乃ちゃん」



一番、聞きたくない声。



「誰?おまえ」



絋君の声が低くなり、怖い。



「雪乃ちゃん、話そう」



私の腕を触った。



気持ち悪い。私は、樹くんに対してそんな感情しか持てない。



「さわ……ない、で」



消えそうな声で、訴えかける。



嫌だ嫌だ嫌だ。



「触んな」



絋君が私を抱き締めた。



その拍子に、樹くんの手も離れて。



「消えろ」



どすの利いた声で、樹くんを睨む。



< 78 / 201 >

この作品をシェア

pagetop