ミルクティー


自分をもっと、見てほしい。
幼馴染よりも、自分の色に染まってほしい。

そう考えれば考えるほど、お願いはエスカレートしていく。

分かってはいたけど、自分で制御が効かなかった。


こんな想いは、初めてだった。


同時に、矛盾と罪悪感は拭っても拭いきれない。


彼女の思いに答える覚悟もないのに、俺は水を求めた。



「ファーストフードとか苦手だから、あそこの喫茶店がいいな。」


「…いいですね!」


俺との、俺だけとの場所を作りたいんだ。

見てるか、幼馴染。
お前はそのうち、彼女の心の中には住めなくなる。





そうした俺の勝手な思いが、どれだけ彼女を傷つけていたのか。
後の祭りと分かっていても、思い出しては後悔が募る。





< 30 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop