クール女子と大泥棒が恋すると、
「つ、疲れた……」
なんとかして外に出て、ベンチに座る。
客も結構来ているみたいだった。
「最初どこ行く?」
「うーん……」
パンフレットを見ながら伊緒が唸る。
なんだか楽しいな。
最近文化祭の方が忙しくて、仕事もあまりできなかったから、
一般人になったような気分。
「じゃあ……これ。『集え、マッチョ』」
「ハ!?」
なんていうネーミングだ……。
パンフを見ると、どうやらゲーセンの中古のパンチングマシーンで学校一強いヤツを決める、とかいうの。
これを選ぶ伊緒も伊緒。
「……じゃあ、行くか。」
中庭にあるらしいからここからなら苦もなく行ける。
「うんっ」
俺たちはベンチから立ち上がり、中庭に向かった。