君恋日記



それでも止まないあたしの鼓動。

佐田くんに聞こえちゃうんじゃないか。

佐田くんにばれちゃうんじゃないか。


今この近距離。
高まる鼓動の早さが佐田くんに気づかれないように白い半袖Tシャツについたタレを落とすあたし。


明かりは近くに建っている電灯を頼りにいそいそとシミにならないように落とす。



周りは丘から少し離れてるせいか静かで真っ暗。

あたしと佐田くん2人きり。




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