君恋日記



芝生から急いで背中を起こすと
そこには息を切らした佐田くんが森の中から
あたしに走って駆け寄ってくれた。


「さ…たくん。」

「何やってんだよ!!暮橋!!
みんなんところ戻ったら先に戻ったはずの暮橋が居なかったから探したんだぜ?

全く…心配させんなよな?
やっぱりさっき一緒に帰ればよかったな?
ごめんな?1人にさせて。」


そう言った佐田くんは説教をしてからあたしに優しく言ってくれた。


佐田くんはあたしの腕をひっぱりあたしの背中に手を回して優しくぎゅっと抱きしめてくれて

「怖かったろ?ごめんな?
1人にさせちまって。無事でよかった」

って大きなゴツゴツとしたでも温かい佐田くんの手が背中をさするもんだから涙がまた一粒。二粒。






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