星霜夢語り
現実の夢
甲子園行きが決まった後
双子の片割れ――亜衣(アイ)は
壊れたままのトランペットをこっそり修理に出していた

修理し終わったと連絡が入り
学校帰りに引き取りに行って少し吹いてみる

あれから何年も経っているのに音も変わりなく腕も落ちてはいなかった

懐かしい音色と感覚に安堵して
練習を終え帰ってる途中であろう彼とマネージャーで2つ下の妹

――英智(エイチ)と海衣(ミイ)を
迎えに店を出た
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