黒ｱｹﾞﾊ

「ｻｸﾔちゃんさぁ～アンタあんま甘く見ちゃダメだよ！てか何様？ 別にハナちゃんがアンタに助けを求めてる訳ぢゃないんだからさぁ～ ｻｸﾔちゃんとハナちゃんはただの風俗嬢と客だよ？ ハナちゃんが風俗やってるのは自分の意志なんだし他人のアンタがお節介やくなっつぅの！つぅかウザイよ！」 決定打だった。痛いﾄｺをドスドスと斬りつけられた。
「てか、ｻｸﾔちゃんは何をしたいの？何が問題なの？ハナちゃんが風俗やってる事？ 痣の事？」 「ﾏﾐさん、ハッキリ言ってボクわからないんだ… 傷だらけで裸を売るハナさんを見たくなくて‥守ってあげたいだけなんだ‥ まだ会ったばかりで素性も知らない人だけど傷付いて欲しくない。」 本音を語ってるうちにボク自身、何がしたいのか解らなくなってきた。ハナさんを守るなんて大それた事、頼まれてもないのに‥ハナさんにしたら迷惑な事かもしれないのに‥ ボクは何がしたいんだ？ ヒーローぶりたいだけ？ 恋？ 謎だ… 自分が嫌になる。ウザイ。