青春謳歌

説教





和輝Side



もう絡まった関係は元には戻らない。



あの時、陽菜を追いかけることが出来なかった自分に陽菜に告白する権利があるのか?


この前の文化祭からずっと思っていることだ。




「おい、和輝。その辛気臭いオーラ止めろよ!」

「そうだよ、こっちまで暗くなるよ!!」




俺の目の前にはいつの間にか架李と笹田がいた。


何をしに来たんだ、こいつら・・・。


今は自由登校だ。



俺は先生に進学先の資料を提供しろと言われてここに来た。


なのに、何故こいつらがいるのか分からない。




「お前ら、何をしに来たんだ・・・?」




首を傾げて聞くと二人とも何故か顔を見合わせて不機嫌そうに呟いた。




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