青春謳歌





「うん、特に異常ないわね。」

「そうですか…。ありがとうございます。」






綾部の具合を見てもらうために保健室に運んだ。


そして今、先生に診てもらったところだ。





「それにしても…春原くんが女の子を抱えて来た時はどうしたのかと思ったわ。
ついに、女の子に手を出しちゃったのかしらぁ〜って。」

「………どういう意味ですか?それ。」

「どういう意味ってそのまんまの意味よ?
だってあんまり女の子に興味がなさそうだったから。
春原くんにも春が来たのかしらって喜んだのよ?」

「それ…いらないお世話です。」





少しムッとしながら答える。


この保健の先生は委員会の担当の先生でもあるが、何を考えているのかよくわからない。

< 19 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop