青春謳歌




「お前、本当に甘いもんが好きだよな。
でも、今回はそういう用件じゃねぇだろ?」

「っ!?」




架李の鋭い考えに思わず言葉につまってしまう。


普段はおちゃらけているくせに妙に勘が鋭い架李には隠し事ができない。




「おお!その反応は当たりだな。
まあ、なんとなくだけど・・・この前のクッキーの子関係だろ?」




クッキーを一つ手に持ち俺の目の前で見せてサクサクと食べる。


こいつ・・・分かってるな。


そう思うと隠すのが馬鹿らしくなってくる。




「・・・・・・お前の予想通りだ。」

「へぇ~、ついに、和輝にも春がきたか!!
こりゃ、お祝いだな!!」

「しなくていい。それに春はとっくの昔に過ぎている。」




今にも行動しそうな架李を止める。


それにしても、何故・・・架李が陽菜の作ったクッキーのことを知っているんだ?


俺はあのクッキーのことを誰にも言っていないし一人で全部食べた。


なのに何故だ?



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