君と私の距離

隣の席の人

桜の花びらがひらひらと舞う坂道。

私、橋本雛(はしもとひいな)は着慣れていない制服で一人桜の坂道を歩いていた。すると後ろから
「おっはよーん！ひいちゃん！　へへーん　どう？制服似合う？」

明るい元気な挨拶をしてきたのは私の唯一の親友、高萩唯(たかはぎゆい)だった。　唯は背が高く、ツインテールでなによりも美人だった。

「似合ってるよ！・・・やっぱり、背が高くなりたい！」

「えっ！ひいちゃんはそのままが一番可愛いよ！小動物みたいで可愛い！！」

といい、私に抱きついた。

「ふふっ、ありがとう」

そして二人で小さく笑った。