【完】泣き顔スマイル
あ、これ…冷えピタ…なんて気づいたら
じわじわとお得意の涙が溢れ出てきた。
「しゅーちゃん…」
「分かったから、寝な」
「しゅーちゃん、」
「迷惑だなんて思ってない」
なんでもお見通しですか。
どうしたら想いを消しされるんだろう。
どうしたらこの人の
幸せを心から願えるんだろう。
もうずっとそればっか。
「ごめんね…」
「いいから食欲は?
なにか食べたい物とかある?」
「……ゼリー」
「分かった。
買ってくるから寝て、」
「えっ。
や、だ、行っちゃないでっ」
「、」
腰を持ち上げた修ちゃんの服を引っ張る。
舌足らずな声でそう言うと
修ちゃんの目が私を捉えた。