ソレデモ....(new
第3章
「沙希。。なんか緊張してきたよ。。」




葵は会社の食堂で何も食べずにただ溜息をついてた





「大丈夫だって!」




「でも。。。あ〜何着ていけばいい?」





「葵は何着ててもかわいいって」





これはお世辞でも何でもないアタシの本心だった。




アタシが葵の顔とスタイルならもっと積極的になれると思う。





「あ〜どうしよぉ〜」






「アタシなんて1人っきりだよぉ。。どうしよぉ〜」













「沙希っ。25日は一緒にクリスマスしよーね。報告待っててね」






「うんっ!頑張れっ!」








街はクリスマス一色で余計にアタシを寂しくさせる






こうなったら高井さんのDVD全部見てやる!!




もしかしたらもう台詞を全部言えるかもしれない映画さえあった。





会社のみんなも嬉しそうにお洒落して出て行く







よしっ!!






帰ろっ!






変な気合を入れてアタシはうちへと急いだ








電車の中なんて最悪。。






アタシの前でイチャイチャするなぁ!






そう叫んでやりたい。






駅のホームには高井さんの舞台の大きなパネルが張ってある






そして毎回その前で歩くスピードを落とす






そのパネルもこの間までと見方が変わった






この人アタシの部屋に来てたんだ。。。






はぁ〜。。




会いたいな。。
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