大切な人
告白とあたし

告白

気がつけば、あたしの家の前まで来ていた。






「翔君、今日は送ってくれてありがとう」






そう言うと、優しく微笑む翔君。






「どういたしまして」






優しいな………やっぱり。






「じゃあ、また明日」






「うん、明日ね!」






そう言ってくるりと向きを変えたとき―――――――






「待って!」






えっ……?






あたしは翔君に抱き締められていた。






「翔……君?」






また鼓動が速くなっていくのがわかる。






「ダメだ……やっぱり俺……
























彩希のことが好きだよ」









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